Motorcyclin’ Cafe #2 キャンプはするめ!?


一人キャンプも楽しいけれど、仲間でわいわいとするキャンプも楽しいですよね。もしまだキャンプをしたことがない人がいたら、ぜひ体験して、バイクライフをよりディープに楽しんでほしいな!私が運営するブランド「nomadica」では、年に2回、キャンプ未経験者、女性、親子、ソロ参加大歓迎のキャンプイベントを開催しています。写真は去る10月、静岡県浜名湖畔の「渚園キャンプ場」にて。初めて会う人ともすぐ打ち解けて、気がつけば一緒に焚火を囲んでいるから、ライダーってステキです♪

燃えるような紅に身を染めたもみじ。黄金に輝くいちょうの木。北風にからころと舞う枯葉のダンスに、秋の深まりを感じる今日このごろ。みなさん、愛車の調子はいかがですか?

さて、バイク遊びに忙しくて(スミマセン!)すっかりご無沙汰してしまいました。前回は、私がどのようにして、バイクと出合い、インドアなOLからアウトドア大好きライダーに変貌を遂げたかを綴りました。各地をバイクで旅するようになってから手に入れた感動は数えきれないけれど、中でも私の人生を劇的に変えた出合いと言えば……キャンプ!

実は私、キャンプにはトラウマがありました。あれは7歳の夏。家族と一緒に、西湖の畔で生まれて初めてキャンプをしました。一日目はとても楽しくて、兄と湖畔を駆けまわっていたのですが、翌日、事態は急変。まず、早朝に地震が起きたこと。背中の下で、大地というベッドが不気味に揺らぐ恐怖に、7歳児、震えおののく(笑)。さらには、地震に次いで大嫌いな“虫”たちがうじゃうじゃいる環境であることに、はたと気づいてしまったこと。(当たり前だ…。)母が作ってくれたカレーライスを持ったまま、虫にビクビクして逃げ惑う私、大きなハチの出現に、恐怖のあまりお皿ごと放り投げてしまった! 母の切なそうな顔を見て、子どもながらに罪悪感を覚えた私は、そのとき、硬く誓ったのです。「もうキャンプなんてしないもんね!」

こうして、7歳の夏から始まった、長年にわたる私の頑なな“キャンプ断ち”は、しかし、バイクによって呆気なく幕を閉じました(笑)。 だってさ、バイクで気ままに旅することを覚えたら、その日の宿泊地はその日の気分で決めたくなってくるわけで。そんなとき、テントを積んで走っていれば、「満室です」と断られることのない“キャンプ場”という素敵なお宿に、たいがいチェックインできるんですもの♪ さらには、居合わせたキャンパー同士、旅の情報を交わしたり、ごはんを分け合ったりしながら、どんどん輪が広がっていく。そのうえ、安上がり!

そんなわけで、“自由な旅の強~い味方”として、再始動したわが愛しのキャンプライフなのです。そして今は、単なるバイク旅の手段を越えて、バイクがキャンプを楽しむ手段にもなってます。だってキャンプって“するめ”ですよね。噛めば噛むほど味が出てくる! 同じ朝陽も、星空も、焚火の温もりも、季節によって味わいがまったく違うし、キャンプ道具一つとっても、バイクに積める荷物の量は限られているから、あーだこーだとこだわり抜いて買いそろえた愛用品に囲まれる喜びったら、クルマの比にならないのですよ。その土地の名産品を調達して作る野外料理も格別の味わい。そして何より、寝袋の中で、背中から大地のパワーをたーっぷり吸い取ったあとの目覚めが何度経験してもヤバ気持ちイイ! バイクで走って季節を感じて、キャンプでその季節に溶け込む。うーん、パーペキな休日だ。バイクとキャンプの相性って、やっぱり最強!

さあ、寒くなってきたからといってインドアしてる場合じゃありませんよ。焚火の温かさが、星空の美しさが身に沁みる、キャンプベストシーズンはまさに今! あー、モーレツに火を起こしたくなってきた。こんなタイトルにしたから、炙ったするめが無性に食べたくなっちゃったよ~。


(プロフィール)
【小林夕里子】大好きなオートバイに乗って旅をしながら、バイク雑誌各誌に紀行記事やエッセイを執筆するフリーライター。業界きってのカフェ好きとしても知られ、取材実績はおよそ70軒。アウトドアライフを楽しむブランド「nomadica」代表。
◆ホームページhttp://cobayuri.com
◆ブログhttp://ameblo.jp/cobayuri

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